私たちは、室温と呼ばれる温度域で生活をします。私たちの体は、この温度領域で生きていくために適合化されています。逆にこの事から、室温から極端に高い温度や極端に低い温度では生きていくことができません。ただ、自然界の状況というのは人間が決められるわけではありませんし、様々な理由で通常の環境とは異なるところに行かなければならないということもありますので、その様な際には通常と違う環境の中で私たちが生きていける様に、自由に温度を設定できるような環境を作る必要が出てきます。
そのようなことを行う際に必要となってくるのが温度管理です。この温度管理を行うためには、環境外から熱エネルギーを加えたり、環境外に熱エネルギーを出したりというようなことを行う装置が必要になってきます。室温よりも極端に環境温度が高い際には、私たちの周りを囲む領域について冷却を行わなければなりません。そのような際には、ヒートポンプを用いて中の熱を外に出すというような操作が必要になってきます。
逆に、私たちの周りの環境が室温よりも極端に低いのであれば、その居住環境へ電気やガスなどで熱エネルギーを加え温度を上げてやる必要が出てくるわけです。ただ、熱を出したり加えたり単純に行うというだけでは、私たちは暮らしてはいけません。私たちが居住しやすいような一定温度に温度管理をする必要が出てきます。そのためには、現在の環境温度がどのようになっているかということをモニターする必要があります。